足元の条件が転倒・腰痛リスクの関係-転倒・腰痛を判断するための視点-

 足元の状態や靴の適合は、歩行の安定性や姿勢に影響し、転倒・腰痛リスクと関連する要素のひとつとして評価されます。ここでは、職場環境と身体負担の関係を整理するための判断材料として、足元条件が職場リスクに与える影響を説明します。
 個別のインソール製作や靴選びのサービスは、PHYSIO(個人向け)へご案内しています。

なぜ「足元」が職場リスクの判断材料になるのか

     転倒や腰痛は、単一の要因で発生するものではなく、作業姿勢や動線、床条件など複数の要素が重なって起こります。その中で足元条件は、歩行の安定性や姿勢制御に影響する要素のひとつとして位置づけられます。
     靴の機能や形状や床との相性によって、同じ作業環境であっても身体への負担のかかり方は変化します。足元を「対策」として捉えるのではなく、まずは職場環境と身体負担の関係を判断するための材料として整理することが重要です。

    職場で見落とされやすい「足元条件」の例

     職場では、靴のサイズや形状が合っていないまま業務が続けられているケースや、作業内容に対して適さない靴が使用されているケースが見受けられます。また、床材の滑りやすさや段差と靴底の相性など、足元と環境の組み合わせが十分に意識されていないことも少なくありません。こうした足元条件は、本人が慣れてしまうことで違和感として表面化しにくく、リスク要因として見落とされやすい点が特徴です。

    足元を「個人要因」ではなく「職場要因として整理する」

     足元の問題は、年齢や体力といった個人要因だけで説明できるものではありません。同じ靴を履いていても、作業内容や床環境が異なれば身体への影響は変わります。
     そのため、足元条件を個人の責任として扱うのではなく、職場環境や業務条件と組み合わせて整理する視点が必要です。個人評価に偏らず、職場全体の条件として捉えることが、適切な判断につながります。

      PROWELLにおける足元条件の位置づけ

       PROWELLでは、足元条件を転倒や腰痛対策そのものとして扱うのではなく、職場身体リスクを評価・整理するための一要素として位置づけます。
       本事業の目的は、管理職が職場環境や作業条件を総合的に判断するための材料を提供することです。そのため、個別のインソールの製作、健康増進を目的とした支援は本事業の対象としていません。

      職場身体リスク評価・定期確認支援との関係

       足元条件は、作業姿勢や動線、作業量、疲労の出方などと並び、職場身体リスク評価における確認項目のひとつです。足元だけを切り出して対策を決めるのではなく、他の要素との関係性を整理することが重要です。
       PROWELLの定期確認支援では、こうした複数要素を組み合わせて評価し、管理職が対応の優先順位を判断できる状態を整えます。

      まとめ:足元は「対策」ではなく「判断の材料」

       足元条件は、転倒や腰痛を直接防ぐための単独の対策ではありません。職場環境や業務条件と重なり合うことで、身体への負担として現れる要素のひとつです。
       PROWELLでは、足元を含むさまざまな条件を個人に帰属させるのではなく、職場全体の判断材料として整理し、管理職が適切な意思決定を行うための支援を行っています。

      足の健しん

        足の健しんは、転倒や腰痛といった職場内のリスクを考える際に、足元条件がどのように関与しているかを整理するための確認です。
       歩行の安定性や姿勢への影響は、足そのものだけでなく、靴の形状や床の条件、作業内容との組み合わせによって変化します。足の健しんでは、こうした足元条件を職場環境の一要素として捉え、身体負担との関係を把握するための材料を整理します。

       本事業は、管理職が職場環境や作業条件を見直す際の判断支援を目的としており、個別の治療、矯正、インソール製作、健康増進を目的とした支援は行っていません。
       なお、個人向けの足部評価や身体づくりを目的としたサービスについては、関連事業である リハビリ&トレーニング PHYSIO にてご案内しています。
       

      管理職の方へ

      足の健しん結果は、どのように活用するのか

       足の健しんの結果は、対策を即座に決めるためのものではありません。
      職場環境や作業条件を見直す際に、どこに注意を向けるべきかを判断するための材料として活用します。

       転倒や腰痛は、足元だけが原因で起こるものではなく、床条件、動線、作業姿勢、疲労の蓄積など、複数の要素が重なって発生します。足の健しんでは、その中の一要素として足元条件がどのように関与している可能性があるかを整理します。

      ポイント①

      「今すぐ対応が必要かどうか」を見極める

      結果から、
      ・すでに業務に影響が出ている可能性がある要素
      ・現時点では問題化していないが、今後注視が必要な要素
      ・現状維持で差し支えない要素

      を整理します。これにより、過剰な対応や不要な投資を避ける判断が可能になります。

      ポイント②

      個人対応ではなく「職場条件」として考える

      足の健しんは、特定の従業員の能力や体力を評価を主目的とするものではありません。
      結果は、靴の選定基準、床環境、作業動線、休憩の取り方など、職場全体の条件として検討すべき視点を示すものです。

      「誰が悪いか」ではなく、「どの条件が重なっているか」を整理するために活用します。
      もちろん、足裏の接地状態や、足のスコアを知ることで、個人個人の足や靴への健康行動を促すことも可能です。


      ポイント③

      他のリスク評価と組み合わせて使う

      足元条件の結果は、姿勢評価や作業動線確認、疲労状況の把握など、他の職場身体リスク評価と組み合わせて見ることで意味を持ちます。

      単独で対策を決めるのではなく、職場全体のリスク構造を理解する一材料として活用することが重要です。


      ポイント④

      「やらない判断」も正しい判断

      足の健しんの結果から、「現時点では特別な対応は不要」と判断される場合もあります。それは決して問題ではなく、現状を把握できているからこそ可能な判断です。

      対応の必要性が低い場合には、定期的な確認や経過観察といった選択肢を取ることも、適切なリスク管理の一つです。


      まとめ|足の健しんは“決断を迫るもの”ではない

      足の健しんは、管理職に対して「すぐに何かをしなければならない」と迫るものではありません。

      職場環境と身体負担の関係を整理し、何を検討し、何を保留し、何を見送るかを判断するための材料として活用することが、本来の目的です。


      足の健しん料金 

       〇60分/30,000円(税別)~
        測定+カウンセリングでお一人10分ほどのお時間が必要です。

       〇別途:市外の場合、別途交通費を頂戴します。(往復距離概算×25円)

      インソール販売

      個人向けのサービスについては、関連事業である リハビリ&トレーニング PHYSIO にてご案内しています。